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【投資初心者向け】5分で分かるキャッシュフローの概念と見方について

こちらの記事はこんな人向け
  • キャッシュフローの概念を学びたい人
  • キャッシュフローの種類を学びたい人
  • 営業キャッシュフローマージンとはなんぞやと思う人
  • フリーキャッシュフローについて知りたい人

 

銘柄分析をする際には、売上高や利益を見ることと同様に、キャッシュフローを確認することはとても大事です。

 

キャッシュ(現金)フロー(流れ)を見ることで、企業の手元にどれだけの現金が入っているのか、ということを知ることが出来ます。

 

管理人
管理人
投資家目線だと、企業(親父)の貯金がどれだけ増減しているのかは気になるところですよね。全然貯金ないやん!なんてことになったら金をせびられる(増資)かもしれません…

 

実の親父は貯金額を教えてくれることはほとんどないですが、企業は見せてくれます。

変な企業に投資しないためにも、開示されたキャッシュフローは見るようにしましょう!

 

この記事では、キャッシュフローの基礎知識に加えて営業キャッシュフローマージン、フリーキャッシュフローについても解説します。

それでは、順々に解説していきましょう!

 

キャッシュフローとは?

キャッシュ(現金)フロー(流れ)は、ある一定期間における企業に入ってきたお金、出ていったお金の流れのことです。

大抵の企業は1年間で計算します。

 

売上高や利益では、いわゆるツケ払い(売掛金)なども含まれるため、純粋に企業がどれだけ今手元にお金が入って(出て)いるのかを理解することはできません。

それを直感的に理解するのがキャッシュフローというわけですね。

 

例えば…

300万円の売上が出たとしても、3か月後に払うわ~と言われた場合には、モノを作るのに100万円かかってたら先行して100万円払う必要が生じますね。

その他人件費など含めて300万円が入ってくる前に現金が準備できなければ倒産になります。

上記例は利益上は黒字でも資金調達出来ていないため、黒字倒産となります。

 

そのため、キャッシュフローによって、資金繰りが大丈夫かを確認することが必要です。

 

キャッシュフローの種類

キャッシュフローは、以下の3つから構成されます。

  1. 営業キャッシュフロー
  2. 投資キャッシュフロー
  3. 財務キャッシュフロー

難しく聞こえますが、個人でも同じような考え方ができます。

  1. 営業キャッシュフロー:仕事やバイトから得られる収入(本業)
  2. 投資キャッシュフロー:家や車の購入(売却)、株式投資による収益など
  3. 財務キャッシュフロー:銀行からの借金

いずれも個人に置き換えてみると、グッと身近になりますね。

順々に詳細内容を見ていきましょう!

その1:
営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは、事業活動(本業)でどの程度キャッシュを生み出しているかを確認する指標です。

本業に直結する指標であるが故に、営業キャッシュフローは3つの指標の中で一番大事です。

具体的には、商品等販売による現金回収分や経費支払い等で最終的に入ってきた現金のことで、プラスであることが望ましいです。

営業キャッシュフローがマイナスになっている場合には、一過性のものなのか、継続的にマイナスになっているかも確認しましょう。マイナスである場合には、売上不振や現金が回収できていない、経費が多すぎるといった理由が挙げられます。

 

営業キャッシュフローマージンについて

営業キャッシュフローは営業キャッシュマージンと呼ばれる指標を確認することが重要です。営業キャッシュフローを売上高で割った数値のことです。

営業キャッシュフローマージンが高ければ、それだけ売上が現金に還元されることになり、効率的に資産を構築されていることが理解できます。

 

サラリーマンで言うと時給のような考え方をしてもいいですね。日本企業の中では三菱商事が時給がトップらしいです。僕も三菱商事みたいな時給が高い会社に就職したい…

閑話休題。

 

例えば、「配当取りは命取り?高配当株投資に潜む罠と安定企業選定のための判断基準」にて紹介した花王では、2020年度の営業キャッシュフローマージンが15.5%でした。

米国企業のAppleだと、2020年では29.3%ですね。

営業キャッシュフローマージンは15%以上がよいとされており、理想的には35%と言われています。

営業キャッシュフローマージンの平均は米国企業の方が日本企業よりも上と言われており、この観点から米国企業への投資の方が日本企業よりも投資効率はいいと言えます。

 

その2:
投資キャッシュフロー

投資キャッシュフローは投資による現金収支のことです。
貸付による支出・収入、有価証券の取得・売却、固定資産の取得・売却を指します。

具体的には、会社の営業活動に必要な建物や工場、車両運搬具、備品、土地、機械装置などで耐久性のあるものを指します。

 

設備投資や固定資産の取得の際には、資金が流出するので投資キャッシュフローがマイナスになる一方で、貸付の回収などの場合にはプラスになります。

投資キャッシュフローは一概にどうであればOKというわけではなく、何でプラスやマイナスになっているのかの内容を見ることが重要です。

 

その3:
財務キャッシュフロー

財務キャッシュフローは銀行借り入れや返済、配当金支払いなどを確認する指標です。

プラスだと借入金をしている、マイナスだと返済していることになります。

急激に成長している企業だと借入金をして事業投資に回すためにプラスになりますし、企業業績が良くなく借入金をする企業もプラスになります。

こちらも内容を見ることが重要ですね。

フリーキャッシュフロー(FCF)の概念

最後にフリーキャッシュフロー(FCF)についても説明しておきます。

フリーキャッシュフローとは、営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを足した数値で、自由に使えるお金のことです。

フリーキャッシュフロー、つまり自由に使える資金があってはじめて借入金の返済や新たな設備投資が可能になるので、フリーキャッシュフローは多ければ多いほど経営状態は良好だといえます。

纏め

キャッシュフローは売上高や利益とは異なり、一定期間における企業への現金の出入りを示すものです。

キャッシュフローには営業・投資・財務キャッシュフローという3つから構成されます。

営業キャッシュフローは本業で稼げているかを確認する一番重要な指標で、営業キャッシュフローマージンを合わせて確認することがとても重要です。

皆さんの投資ライフにキャッシュフローという概念が追加され、よい銘柄を探せることを願ってます。

 

それでは!

 

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