- 個別株購入のタイミングは?
- 購入を検討している個別株、買っていい?
- 購入済の株、いつ売るのが正解?
この記事は、こんな疑問への回答の一つとなるかもしれません。
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投資で利益を伸ばしたい場合には、トレンドフォローは必須です。
トレンドフォローの中でも投資検討対象がパーフェクトオーダー銘柄であることが確認できれば、勝率は上がります。
パーフェクトオーダー銘柄とは、短期、中期、長期の移動平均線が上から順に並んでいる銘柄のことです。
資産形成の注目の的となっている米国株ETFの一つであるSPYD(S&P500高配当株ETF)も2020年11月から2021年6月時点までパーフェクトオーダー銘柄になっていますね。
※SPYD日足チャート(移動平均線は、5日、25日、75日)
今回はパーフェクトオーダーの基本と使い方を解説します。
※投資はあくまで自己責任ですので、最終的な投資判断はご自身でお願いします。
パーフェクトオーダーの基本
パーフェクトオーダーとは
パーフェクトオーダーとは、短期、中期、長期の移動平均線が上から順に並ぶこととお伝えしました。
株価は業績を反映するので、パーフェクトオーダー銘柄のように、短期、中期、長期の移動平均線が上から順に並ぶこと=企業業績が良く、市場心理的に買いたい銘柄、として注目されます。
移動平均線の種類
短期、中期、長期の移動平均線の設定は、人によって様々です。
代表的な設定は以下です。ご自身の投資戦略(投資期間)によってこの設定も変わってきます。
- 5日、25日、75日
- 25日、75日、200日
- 13週、26週、52週
機関投資家の方は、長い時間軸で見るので、週足で設定することが多いようです。
パーフェクトオーダーのメリット、デメリット
メリット、デメリットを整理します。
- トレンドフォローすることで利益が出やすい
- 利益が出ることで、投資心理的に楽な状態でいられる
- パーフェクトオーダーの成立有無で売買の判断が可能
最大のメリットはやっぱり何と言っても、右肩上がりの銘柄に投資すると、小幅でもすぐに利益が出やすく、心理的に楽な状態が継続するのが最大のメリットです。
トレンドはそれを打ち消す材料が出なければ継続すると言われています。
継続するトレンドをフォローすることで、利益も出やすくなります。
また、パーフェクトオーダーが崩れたかどうかというので売買の判断がしやすいです。
成立している間は持ち続けられるので、焦って利益確定をしてしまった、なんてことがなく、時には大きな利益を得ることが可能です。
- トレンドの初動に気付きにくい
- 結果、エントリーが遅くなる
- 他指標との組み合わせにより投資タイミングを図る必要がある
パーフェクトオーダーの条件が揃うまでは時間がかかります。
パーフェクトオーダーになるタイミングは、
- 短期線が長期線を上抜けし、
- 中期線が長期線を上抜けし、
- 長期線が上向きになる
パーフェクトオーダーのイメージ
なので、トレンドが転換したように見えてもしばらくはパーフェクトオーダーにならないのが通常で、単体で投資タイミングを図っていると初動には乗れません。
後述する他指標との組み合わせにより投資タイミングを図ることがよいですね。
パーフェクトオーダーの使い方
移動平均線の傾きに注目
トレンドの傾きはその投資対象の強さを表します。
凄く緩やかな傾きの移動平均であれば、その相場が長続きしない可能性が高いです。
ほとんど横這いで移動平均が一瞬短期、中期、長期の順に並んだとしてもあまり意味はありません。
逆に急すぎるトレンドだと、それも長続きしない可能性があります。
株価が急騰すると売りたくなりますよね。
テクニカル分析をする人なら必ずしも一度は読んだことがある「先物市場のテクニカル分析」では、重要な上昇のトレンドラインは、ほぼ45°で描かれると記載されています。
さてさて、いつこのトレンドを打ち消す材料が出てくるでしょうか。。。
移動平均線を支持線と見る
銘柄インのタイミングですが、株価は移動平均線に引き寄せられる性質があるので、僕は移動平均線に株価が近付いてきたタイミングでインすることを心掛けています。SPYDでいうと赤丸の部分ですね。
MACDを用いてインするタイミングを図る
パーフェクトオーダーのデメリットはトレンドの初動に気付かないということでした。
それに気付くためにMACDと呼ばれる指標を組み合わせるのがよいと言われています。
MACDは、投資家の中でも人気のトレンド分析手法の一つで、相場の転換をより早く判断するのに有効と言われています。
長期トレンドも確認する
トレンドは長い方が強く継続するとみなされています。
分足よりも時間足、時間足よりも日足、日足よりも週足、週足よりも年足、といった感じです。
投資時間軸が短い時間足でパーフェクトオーダーが発生していても、更に長い時間足では発生していない場合には、また元のトレンドに戻るということも十分に考えられます。
日足でエントリーするのであれば、週足でもトレンドが発生し始めているかを確認し、全体の中で現在の株価がどのような位置にあるかを把握してトレードしましょう。
纏め
パーフェクトオーダー銘柄を選定することが出来、利益を伸ばすことが出来れば心理的に楽ですね。是非そのような銘柄を探してみましょう!